ピル副作用

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ピルとは
ピルとは、エストロゲンとプロゲステノーゲンを主成分とする薬で、避妊目的と副効用（避妊以外の効果）目的で利用されております。

全世界で1億人以上が服用していると報告されており、最も利用されている薬の１つです。

日本では、高用量ピルが昔から利用されていましたが副作用が強く、１９９０年に低用量ピルが認可され、副作用が軽減されました。

日本での製品としては、ヤンセン協和／持田製薬の一相性（オーソM-21）、日本モンサント/ツムラの三相性中間増量型（シンフェーズT28）、日本ワイスレダリーの三相性漸増型（トライディオール21）などが販売されております。

ピルは、身体のホルモンバランスを妊娠している状態に似せて、排卵を抑制する形で作用します。

つまり、排卵がなくなり、着床等を防ぐ作用により、避妊効果を得ています。

また、避妊効果以外の副効用としては、下記の目的で利用されます。

・生理トラブルの改善：
　生理痛、月経量軽減、生理不順・貧血の改善等

・ホルモンバランス変動効果
　ニキビ改善、多毛症改善等

・排卵抑制効果
　子宮外妊娠、卵巣のう腫減少等

・長期服用効果
　子宮体がんリスク低減、良性乳房疾患の減少等


ピル副作用
ピルの副作用については、以下のものが報告されております。

・肝機能障害：
　肝臓の代謝障害等
・心臓、血管系への影響：
　血液凝固能亢進による血栓症、心臓疾患（狭心症や
　心筋梗塞）、
　高血圧、高脂血症、高コレステロール血症、
　脳血管障害（脳卒中）等の既往者は特に注意が必要。
・浮腫、体重増加：
　長期服用による肥満傾向、水分貯留によるむくみ等
・乳腺肥大：
　胸が張り痛む等
・性欲減退：
　性欲の減退（妊娠中と同じ様になるため）
・子宮筋腫への影響：
　筋腫の増大等
・カンジダへの影響：
　カンジダ膣炎の発症、かゆみ等
・服用初期の擬似「つわり」症状：
　吐き気、むかつき、頭痛、少量の不正出血、むくみ、
　乳房の痛み等
・皮膚の色素沈着、そばかすの発生
・気分的に滅入る
・高血圧の誘発


注意事項

サプリメントのセントジョーンズワートは、ピルの作用を低下させ効果が得られなくなる場合がありますので併用は止めましょう。

ビタミンCは、ピルの作用を強化し、副作用も強く出ますので、サプリメントでの多量摂取は控えましょう。

又、大豆イソフラボン、プエラリアミリフィカ等のサプリメントも、女性ホルモンと似た成分が入っているため、ピルの作用を強化し、副作用が強くなりますので控える様にしましょう。

喫煙者の場合、ピルを服用すると、心臓や血管系での障害が発生する可能性が高くなります。

命にも関係しますのでピルを服用する場合には、必ず禁煙しましょう。

糖尿病の自病がある場合、ピルの服用により悪化すると報告されています。

家系的に、糖尿病体質の方は、十分注意が必要です。


ピルの使用に関して、以下の方への適用は基本的に禁忌。

・妊婦・授乳婦。
・高血圧の方。
・35歳以上で、１日に15本以上タバコを吸う方。
・静脈血栓症等の既往者。
・偏頭痛が強い方。
・乳がん、子宮体がんの方、及び可能性のある方。
・妊娠中の方。
・出産後6週間以内の方。
・授乳中の方。
・何らかの重い持病を保持している方。


感度アップ情報


関連情報

事後の緊急避難としても利用可能なピル