シアリス副作用：薬による副作用

シアリス副作用

シアリスとは

シアリス（Cialis）とは、成分として、タダラフィル (Tadalafil) を含む、男性の勃起を助ける薬です。

日本の製造販売元は、日本イーライリリー株式会社で、発売元は、日本新薬株式会社です。

シアリスは、身体の中で、陰茎の勃起を止める、5型ホスホジエステラーゼ (PDE5) の酵素活性を阻害します。

この作用により、勃起を持続させることが出来るようになります。

比較的、新しい勃起不全治療剤です。

軽いケースも含めて、日本人男性の約８割が、勃起不全あるいは勃起障害であると言う報告があります。

勃起不全、勃起障害は、英語で、「Erectile Dysfunction」と書き、これを略してEDと呼んでおります。

シアリスの特徴は、投与後36時間まで有効性、つまり効果が認められていることです。

但し、性的な刺激がなければ効果は発現しません。

又、催淫作用は、ありませんので、性欲を亢進させる働きはありません。

実際の薬には、以下の種類があります。

・シアリス錠5mg
・シアリス錠10mg
・シアリス錠20mg

シアリス副作用

重大な副作用には、以下のものが報告されております。

・過敏症
　・発疹
　・蕁麻疹（じんましん）
　・顔面浮腫
　・剥脱性皮膚炎
　・Stevens-Johnson症候群

これ以外の副作用には、主に下記のものがあります。

・循環器
　・潮紅、動悸、ほてり、血管拡張、心拍数増加
　・胸痛、狭心症、頻脈、高血圧、低血圧
・感覚器
　・霧視、眼の充血、眼の異常感
　・耳鳴、視覚障害、眼痛、流涙増加、眼刺激
　・結膜充血、視野欠損、結膜炎、乾性角結膜炎
・消化器
　・消化不良
　・上腹部痛、悪心、胃食道逆流性疾患、下痢
　・口内乾燥、胃炎、嘔吐、腹痛、胃（胸部）不快感
　・便秘、腹部膨満、軟便、胃刺激症状、嚥下障害
・肝臓
　・肝機能異常（AST（GOT）上昇、ALT（GPT）上昇、
　　γ-GTP上昇を含む）
　・ALP上昇
・腎臓
　・腎機能障害、尿酸値上昇
・筋骨格
　・背部痛、筋痛、四肢痛
　・関節痛、筋痙攣（筋収縮）、筋骨格痛
　・筋骨格硬直、頚部痛、殿部痛
・精神・神経系
　・頭痛、めまい、睡眠障害
　・錯感覚、傾眠、不安
・泌尿・生殖器
　・排尿困難、勃起増強、意図しない勃起
・呼吸器
　・鼻閉、鼻炎、副鼻腔うっ血
　・呼吸困難、喀血
・皮膚
　・紅斑、多汗、爪囲炎
・その他
　・疲労、無力症、疼痛、体重増加、倦怠感
　・熱感、末梢性浮腫、粘膜浮腫、口渇
・過量投与
　・頭痛、背部痛、消化不良、潮紅、筋痛等

尚、硝酸剤及びNO供与剤（ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド等）との併用は禁忌です。

高血圧症、高脂血症、タバコ、糖尿病、肥満、心疾患の既往等を、1つ以上お持ちの方は、利用にあたって、十分な注意が必要です。

注意事項

心臓病など持病のある方は、事前に医師に報告しましょう。

又、心臓や血圧の薬などを服用中の場合には、その薬を、必ず医師に報告しましょう。

特に、狭心症薬である硝酸薬（ニトログリセリン）との併用は禁忌です。

重い心臓病、脳卒中等の患者で、性行為が危険と判断された場合には利用できません。

極端な低血圧、高血圧の方も利用できない場合があります。これは、性行為によって、心臓・脳血管等に負担をかけ、この薬の心血管系に及ぼす影響で、さらに危険性が増大する恐れがあるためです。

以下の方への服用は、基本的に禁忌です。

・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方
・硝酸剤又は一酸化窒素（NO）供与剤（ニトログリセリン、
　亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド等）を投与中の方
・心血管系障害を有するなど性行為が不適当と考えられる方
・不安定狭心症のある患者又は性交中に狭心症を
　発現したことのある方
・コントロール不良の不整脈、低血圧（血圧＜90/50mmHg）
　又はコントロール不良の高血圧（安静時血圧＞170/100mmHg）
　のある方
・心筋梗塞の既往歴が最近3ヵ月以内にある方
・脳梗塞・脳出血の既往歴が最近6ヵ月以内にある方
・重度の肝障害のある方
・網膜色素変性症の方

以下の方への服用は、慎重に行う必要があります。

・陰茎の構造上欠陥（屈曲、陰茎の線維化、Peyronie病等）
　のある方
・持続勃起症の素因となり得る疾患（鎌状赤血球性貧血、
　多発性骨髄腫、白血病等）のある方
・PDE5阻害剤又は他の勃起不全治療剤を投与中の方
・出血性疾患又は消化性潰瘍のある方
・高齢の方（65歳以上）
・α遮断剤を投与中の方
・チトクロームP450 3A4（CYP3A4）を強く阻害する
　薬剤を投与中の方

以下の薬や成分との併用は、禁忌です。

・硝酸剤及びNO供与剤
　・ニトログリセリン
　・亜硝酸アミル
　・硝酸イソソルビド等

以下の薬や成分との併用は、慎重に行う必要があります。

・CYP3A4阻害剤
　・ケトコナゾール
　・イトラコナゾール
　・クラリスロマイシン
　・テラプレビル
　・グレープフルーツジュース等
・HIVプロテアーゼ阻害剤
　・リトナビル
　・インジナビル
　・サキナビル
　・ダルナビル等
・CYP3A4誘導剤
　・リファンピシン
　・フェニトイン
　・フェノバルビタール等
・α遮断剤
　・ドキサゾシン
　・テラゾシン等
・降圧剤
　・アムロジピン
　・メトプロロール
　・エナラプリル
　・カンデサルタン等
・カルペリチド

感度アップ情報