バイアグラ副作用：薬による副作用

バイアグラ副作用

バイアグラとは

バイアグラとは、成分として、クエン酸シルデナフィル (sildenafil citrate) を含む、男性の勃起を助ける薬です。

日本では、ファイザーが販売しております。

バイアグラは、身体の中で、陰茎の勃起を止める、5型ホスホジエステラーゼ (PDE-5) の酵素活性を阻害します。

この作用により、勃起を持続させることが出来るようになります。

1999年に、日本で最初に承認された勃起不全治療剤です。

軽いケースも含めて、日本人男性の約８割が、勃起不全あるいは勃起障害であると言う報告があります。

勃起不全、勃起障害は、英語で、「Erectile Dysfunction」と書き、これを略してEDと呼んでおります。

服用後、３０分～４時間の効果が認められています。

但し、性的な刺激がなければ効果は発現しません。

又、催淫作用は、ありませんので、性欲を亢進させる働きはありません。

バイアグラ副作用

重大な副作用には、以下のものが報告されております。

・硝酸薬（ニトログリセリン）との併用による急激な血圧低下
・持続勃起症（プリアピズム）：４時間以上の痛みを
　伴う勃起の継続
・突発性難聴

これ以外の副作用には、下記のものがあります。

・頭痛、ほてり、顔面潮紅、鼻づまり
・めまい、血圧の変動、動悸、頻脈
・視覚異常：青視症など
・彩視症、光視症：まぶしい、かすむ、青くみえる
・胃部不快

元々、狭心症薬として開発されていた経緯から、他の狭心症薬との併用は禁忌です。

ごく少数ですが、バイアグラを内服して死亡した例があります。

死亡例を統計的にみると、高血圧症、高脂血症、タバコ、糖尿病、肥満、心疾患の既往等を、1つ以上保持していた例が、大多数です。

又、硝酸薬（ニトログリセリン等）の併用の例もあります。

これらの症状をお持ちの方は、利用にあたって、十分な注意が必要です。

注意事項

心臓病など持病のある方は、事前に医師に報告しましょう。

又、心臓や血圧の薬などを服用中の場合には、その薬を、必ず医師に報告しましょう。

特に、狭心症薬である硝酸薬（ニトログリセリン）との併用は禁忌です。

重い心臓病、脳卒中等の患者で、性行為が危険と判断された場合には利用できません。

極端な低血圧、高血圧の方も利用できない場合があります。これは、性行為によって、心臓・脳血管等に負担をかけ、この薬の心血管系に及ぼす影響で、さらに危険性が増大する恐れがあるためです。

以下の方への服用は、基本的に禁忌です。

・硝酸剤あるいは一酸化窒素供与剤（ニトログリセリン、
　亜硝酸アルミ､硝酸イソソルビドなど）を飲んでいる方、
　又は飲んだ後の方
・過敏症
・心血管系障害がある等、性行為が不適当と考えられる方
・最近6ヶ月以内に心筋梗塞を経験した方
・低血圧（90/50mmHg以下）の方
・高血圧（170/100mmHg以上）の方
・最近6ヶ月以内に脳梗塞・脳出血を経験した方
・重度の肝障害（肝硬変）の方
・網膜色素変性症（進行性の夜盲）の方

以下の方への服用は、慎重に行う必要があります。

・α遮断薬に分類される降圧薬を服用されている方
・排尿障害治療薬を飲んでいる方

以下の薬や成分との併用は、禁忌です。

・ニトログリセリン（ニトロペン、その他）
・硝酸イソソルビド（ニトロール、その他）
・ニコランジル（シグマート）
・ニプラジロール（ハイパジールコーワ）
・アミオダロン（アンカロン）

以下の薬や成分との併用は、慎重に行う必要があります。

・α遮断薬（ハルナール等）
・シメチジン（タガメット）
・エリスロマイシン（エリスロシン）
・イトラコナゾール（イトリゾール）
・リファンピシン（リマクタン等）
・降圧薬

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